消費税で誤りやすい箇所

長年いろいろな帳簿をみてきて消費税について誤りやすい箇所をまとめました。

適用税率の間違い: 軽減税率制度が導入されている国では、食品や飲料などに異なる税率が適用されますが、通常税率を適用してしまうミスがあります。軽減8%と旧8%の混同に注意!

時期による税率変更の混同: 税率が改定された際に、新しい税率と旧税率の混同が起こることがあります。旧8%時代の売掛金が貸し倒れたら、旧8%の貸倒です。10%ではありません。

非課税と免税、不課税の混同: 医療や教育サービスは非課税ですが、輸出売上は免税です。完全な国外取引は不課税です。この違いを混同すると計算ミスの原因になります。

課税対象外の取り扱いのミス: 贈与や特定のサービスが課税対象かどうかを誤って判断することがあります。対価性がない(無償で何かしてもらう)場合は、不課税です。消費税の課税要件をもう一度確認する必要があります。

内税・外税の誤り: 商品価格が税抜き表示(外税)か税込み表示(内税)かを誤解して計算するミスがあります。

小数点以下の端数処理のミス: 消費税の計算時に端数処理を適切に行わないと、総額が異なってしまうことがあります。個人的には売上に係る消費税は四捨五入がいいと思います。

領収書・請求書の表示: 正しく控除を受けるためには、適切な形式の領収書や請求書を保存する必要があります。インボイス制度の要件を満たしているでしょうか?

自戒を込めて、あらためて消費税の課税の4要件を確認し、インボイス制度についても復習したいと思います。